どんどん進化するリフォーム
中でも特筆すべきポイントとして挙げられるのが空調効果です

和室のリフォームで採用する畳の耐用年数と手入れ方法

自宅のリフォームをする時に和室を採用すべきか頭を悩ませる人も少なくありません。
日本家屋で古くから採用されている和室には洋室とは異なる独自のメリットがたくさんあります。中でも特筆すべきポイントとして挙げられるのが空調効果です。

特別な処置を施さなくても自然と空気清浄効果を得られるのが強みです和室の床材として使われる畳の原料となるイグサにはホルムアルデヒドを始めとした人体に有害物質を吸着させる特性があります。これにより、特別な処置を施さなくても自然と空気清浄効果を得られるのが強みです。

何らかのアレルギーを持っていたり子供の健康に配慮したかったりするのであれば、リフォーム時に最低1室は和室を取り入れることが大切です。

ただし、畳には数多くのメリットがある反面、気を付けなくてはいけない点もいくつかあります。その一つが害虫の発生です。自然の素材であるイグサはフローリングなどの板の間に比べてダニなどの害虫が発生しやすくなります。ダニは人間の髪の毛やゴミなどを栄養源とするため、毎日の掃除でこれらを取り除くようにしなくてはいけません。

これらは目に沿って動くようにプログラムされていません掃除機やほうきを使ってゴミを取り除く時は、畳の目に沿って動かすことが基本です。

自動で動くロボット掃除機などを使う人も増えていますが、これらは目に沿って動くようにプログラムされていません。畳を傷めないためにも和室の掃除は人間の手で行う必要があります。  

その他の注意点としてカビがあげられます。イグサは水分の吸収や排出による調湿効果を備えていますが、高温多湿になりやすい梅雨の時期は水分の吸収が追いつきません。

毎日の掃除でこれらを取り除くようにしなくてはいけません 高温多湿になりやすい梅雨の時期は水分の吸収が追いつきません カビは前述したダニの栄養源にもなるので定期的に窓を開けて風を取り込む、エアコンの除湿で環境を整えるといった対策が重要になります。

濡れた雑巾で表面を拭き掃除をするのも有効なカビ対策の一つです。拭き掃除も掃き掃除と同じで畳の目に沿って行わなければいけません。

一般的な畳の耐用年数は10年から20年程度ですが、正しい方法で清掃や手入れを行うことで耐用年数を延ばすことができます。